イヌノフグリ?
きょうで今年の春のお彼岸もお仕舞い。期間中にお目にかかった若い女性が「お上人さん、お彼岸って七日間もあるんですってね?」との質問に仰天。彼女はお中日(春分の日)だけがお彼岸だと思っていたらしい。そんな時代になってしまったのか、それとも一部の人間だけが無知なのか?

今月から、気が向いた時にだけ始めた散歩の最中に、オオイヌノフグリが群生しているのを発見。オオイヌノフグリはとても可愛らしく、道端で出会うと思わず笑顔になってしまいます。けれども名前が少しかわいそう。「フグリ」とは、陰嚢(いんのう)の古語ですが、どうしてこんな名前がついてしまったのでしょう。
明治時代、オオイヌノフグリがヨーロッパから入ってきたときに、日本にはすでに「イヌノフグリ」という在来種があったそう。イヌノフグリの実は、2つの球体が連結した形になっていて、まさに犬のそれにそっくり。日本の植物分類学の祖・牧野富太郎博士が命名したと言われています。急速に全国に普及した外国生まれの近縁種は、在来種より大型でした。そのため、オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)と名づけられてしまったのです。